浜山 幸波さん
出身地 宮崎市
移住年 2014年5月
職業 農業研修
移住のきっかけは?
話すと長いですよ。
高千穂は、農業大学校時代に恩師が「お前のやりたいことは高千穂にある。」と高千穂の農家さんの家に連れて行ってくれたのが最初でした。その農家さんは恩師の友人で、そこで農家民泊を体験しました。卒業後は小林市の農園に就職し、ほうれんそうを作っていました。将来は独立就農したいと思っても、実家は農家じゃないので、農地や機械はどうする?となります。そんな中、2013年5月に『農事組合法人 高千穂かわのぼり』が設立されたと聞き、農地や機械を借りることができるし、自分がやりたいと思っていた『地域に根ざした農業』ができると思い、高千穂移住を決意しました。
※「農事組合法人 高千穂かわのぼり」とは
高千穂三田井中川登集落農家14人で設立。同集落は米や畜産を中心に農業が盛ん。国の中山間地域等直接支払制度を活用して機械の共同購入や、高齢者からの受託作業などに取り組む。農地取得も可能になるため、耕作放棄地の解消を目指す。
地域に根ざした農業とは具体的にどんな農業ですか?
例えば、農家さんが作物を作ったら、それを加工する人がいて、観光地で売る人がいて・・・と、連携して地域を盛り上げていく農業。高千穂ではそれができると思いました。
農家は小さい頃からの夢ですか?
いいえ、まったく。
高校は農業高校だったのですが、家から近い&制服がかわいいというだけの理由で入りました。で、農業にぜんぜん興味がなかったけど、高校2年生のとき野菜を育てる授業があって、どはまりしました。それから先生にお願いして『MY畑』をもらって、高校時代はずっと学校で野菜を育ててました。
移住してよかったこと
米が美味しい。美味しすぎて、高千穂にきて8kg太りました。
あと、高千穂に来たとき「ここの農業はきれいだな」って思いました。景色がいいですよね。でも、これは自然にできる景色じゃなく、手入れをしているからこそできる景色。あぜとかもきちんと刈払いしてるからきれいですよね。
高千穂にはずっと住みたかったので、夢に向かって進んでいる感じがあって移住してよかったです。
移住して意外だったこと
すっげ~寒い。想像の2倍寒い。
あと、近所の人から食料がめっちゃ届く。
移住希望者へのメッセージ
想像の3倍ぐらい人がやさしい。
まだ若いのに単身で高千穂へ移住された浜山さん。現在は農業研修中ですが、将来は高千穂で独立就農するのが夢とのこと。若い農家の担い手が少なくなり、高齢化・耕作放棄地も目立つ高千穂で、農業の魅力をたくさん発信してほしいと思いました。余談ですが、旧農家古民家の我が家の敷地にも広い畑があり、何か育てたいという思いだけあるのですが、現在放置状態。農業家庭教師とかあったらいいなぁとひそかに思ったりしてます。
(文責:田阪えり子)